漢方の得意分野・適応疾患

更年期障害と漢方

漢方の得意分野
漢方っていろんな効果があるんです。是非お読み下さい。漢方があなたの悩みを解決するかもしれません。
更年期障害と漢方
私、更年期障害かしらね?

N夫人
隠岐くん、あなた小学校3年のとき私の首しめたでしょ!

ヒゲ先生
チョッ、チョッと待ってえや、今日は入ってくるなりえらいケンマクやね。

N夫人
このごろ私ね、首から上にビックリする位汗かくし、ぐっすり寝られへんのよ。昨夜も寝れへんから色んなこと考えてたら、私が転校してきたあの日に鉄棒の所で隠岐くんに首 しめられたの思い出して、腹たってよけいに眠れなくなってきたのよ!どうしてくれるのよ!

ヒゲ先生
そんなことあったっけねえ。もう40年も前の話やで。僕ひょっとして、すごくカワイイ子を見ると首しめるクセあったんかもしれんなあ・・?

N夫人
何調子いいこと言ってるのよ!とにかく、あなた漢方やってんだからいい薬出して私をチャンと治してよ。私はねぇ隠岐くんに命あずけてんのよ。

ヒゲ先生
ワ、ワ、ワ、ワカリマシタ!


 「007は二度死ぬ」という映画がありましたが、「女性は二度死ぬ」という名言もあります。49歳が日本女性の閉経平均年齢で、この時期になると多種多様の精神症状や身体的愁訴が出現してきます。

 中国の唐の時代の名医、孫思邈 (そんしばく)は「女性というものは男性より嗜欲が深く、病識が男性の倍ほどあり、感情を自分で抑えることができないので病根が深くなりがちである」と述べ、江戸時代の百々漢陰(どどかんいん)という京都の医者は「婦人の性質、肝気たかぶりやすく、情情嫉妬深く、ややもすれば火気逆衡し、発狂しやすく、面赤く、まなじりつり・・・・・」などと、今、こんなことを書いたら、女性からコテンパンにやられるのは火を見るより明らか、クワバラ、クワバラ!


 隠岐先生が言っているのではありませんので念のため。更年期障害というのは現代医学的には、それまで卵巣から出ていた女性ホルモンが次第に減少して、それを補うかたちで副腎からステロイドホルモンが増加してくるという過渡期であり、そのときのホルモンのアンバランスが原因とされています。従って、婦人科を受診すると、たいていは次のような治療を受けることになります。

精神安定剤や眠剤
イライラや不眠に対応。


女性ホルモン剤
減ってきている女性ホルモンを補ってやれば元へ戻るでは ないかという考え。一見、理屈はあっているのですが、 いつまでも女性ホルモンが多いというのも別の意味で コワイのです。

両性混合ホルモン剤
女と男の中間(俗に言うオカマやオナベ)状態をねらった考え。そういえば、オカマは更年期障害ありませんわな。
抗うつ剤あんまりゴチャゴチャ訴えのある場合は思いきって明るくしちゃえ!という考え方。

 更年期障害もひどくなると入院を考えることもありますので、強烈な症状の方にはこれらの西洋医学的治療も必要な場合もありましょうが、もっとおだやかで、伝統的な治し方があります。それが「漢方薬」で、二千年も前からちゃんとあなたに必要な処方がそろっています。

 更年期障害によく使われる漢方処方は有名なものだけでも二十種以上あり、漢方の得意分野の一つです。そのうちの主なものをご紹介しますと・・・・・

加味逍遥散(かみしょうようさん)
「逍遥」というのは、あちこち散歩してまわるという意味です。症状がクルクルと移り変わるのが特徴で、背中が熱かったと思うとすぐに寒かったり、イライラして怒っているかと思えば沈みこんだり、些細なことが気になって肩も首もコリコリというあなたの為のお薬です。更年期障害のファーストチョイスとして有名。

女神散(にょしんさん)
アメリカには「自由の女神」というのが立っていますが、漢方の世界にも女神がちゃんと居まして、女性の護り神のような処方です。舌の苔が白っぽくて、のぼせやすく、よくめまいが起こる、不安感が強いというあなた用の処方です。

温経湯(うんけいとう)
人一倍冷え性なのに、夜、床に入ると手がほてって気持ちわるく、掛け布団から手だけ出して寝ているあなた。下腹部が冷えて痛むことも多いはず。まだ若いのにおばあちゃんみたいに電気毛布愛用者もみかけます。この処方は名の通り、気血のめぐる経絡を温め、冷え性を治してくれます。

この他にも、治す為のあの手この手がありまして、受診されましたら腹診、脈診、舌診など漢方独自の診察方法で、お一人お一人微妙に違う体質と病状に対処します。



記事一覧